包茎手術は、自分の悩みやコンプレックスを解消するために受ける人が多い美容外科的な治療です。
しかし、美容外科的な治療ということは、費用が高くなるというイメージもありますよね。
そこで、包茎手術の費用は保険適用でどれくらい安くなるのか、またクリニックや術式によってどのような違いがあるのかを比較してみました。
保険適用で包茎手術を受けるには?
まず、保険適用で包茎手術を受けるには、真性包茎と診断される必要があります。
真性包茎とは、亀頭が完全に皮で覆われており、勃起時でも皮を剥くことができない状態のことです。
真性包茎は、尿道炎や亀頭炎などの感染症や癌のリスクが高まるという医学的な問題があります。
そのため、健康保険が適用される場合があります。
しかし、保険適用で包茎手術を受ける場合は、環状切除法という術式しか選べません。
環状切除法とは、亀頭の根元から皮を一周切り取り、亀頭を露出させる方法です。
この方法は、費用が安く済むというメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。
- 傷跡が目立つ
- 亀頭の乾燥や敏感化が起こる可能性がある
- 亀頭の形や大きさによっては仕上がりが不自然になる可能性がある
保険適用で包茎手術を受けた場合の費用は、令和4年度の診療報酬制度では、20,400円(手術料金)に管理料や材料費などが加わります。
患者さんの負担は通常3割ですから、約15,000円程度で済むと考えられます。
自費診療で包茎手術を受ける場合は?
一方、自費診療で包茎手術を受ける場合は、仮性包茎やカントン包茎も対象になります。
仮性包茎とは、亀頭が部分的に皮で覆われており、勃起時に皮を剥くことができる状態のことです。
カントン包茎とは、亀頭の一部(特に裏側)が皮で覆われており、勃起時でも皮を剥くことができない状態のことです。
これらのタイプの包茎は、医学的な問題ではなく、見た目や性感に関する悩みやコンプレックスが主な動機となります。
そのため、健康保険が適用されません。
自費診療で包茎手術を受ける場合は、環状切除法以外にも、以下のような術式が選べます。
包皮形成術
- 亀頭の根元から皮を切り取らずに、余分な皮を折り込んで縫合する方法です。傷跡が目立たないというメリットがありますが、仕上がりが不自然になる可能性があるというデメリットもあります。
包皮縫合術
- 亀頭の根元から皮を切り取らずに、余分な皮を縫い合わせて亀頭を露出させる方法です。傷跡が目立たないというメリットがありますが、亀頭の乾燥や敏感化が起こる可能性があるというデメリットもあります。
切除法
- 亀頭の根元から皮を切り取り、亀頭を露出させる方法です。環状切除法とは異なり、亀頭の形や大きさに合わせて切除量を調整することができます。仕上がりが自然で美しいというメリットがありますが、傷跡が目立つというデメリットもあります。
レーザー治療
- レーザー光線を使って余分な皮を蒸発させる方法です。出血や痛みが少なく、回復期間も短いというメリットがありますが、費用が高くなるというデメリットもあります。
自費診療で包茎手術を受けた場合の費用は、クリニックや術式によって大きく異なります。
一般的には、3万円~20万円程度の範囲で変動します。
また、クリニックによっては割引や分割払いなどのサービスも提供しています。
まとめ
包茎手術の費用は保険適用でどれくらい安くなるか、またクリニックや術式によってどのような違いがあるかを比較してみました。
保険適用で包茎手術を受ける場合は、真性包茎であることと環状切除法しか選べないことが条件です。
費用は約15,000円程度で済みますが、傷跡が目立つというデメリットもあります。
自費診療で包茎手術を受ける場合は、仮性包茎やカントン包茎も対象になります。
費用は3万円~20万円程度で変動しますが、傷跡や仕上がりに関する選択肢も広がります。
包茎手術を受けるかどうかは、個人の判断によります。
しかし、費用だけで決めるのではなく、自分の悩みやコンプレックス、健康状態などを考慮して、最適なクリニックや術式を選ぶことが大切です。